通常1分ごとに測定箇所を切り替えて計測しており、流路切替器内部のノズルが移動して測定箇所を切り替えています。ノズルが次の測定箇所へ移動するときに内部で接触すると、そこで発塵する可能性があります。
TSI社は独自の技術で非接触式の流路切替器(マニホールド)を開発しました。
粗大微粒子になるほどチューブ内部に沈着、付着すると言われております。流路切替方式は1箇所ずつ切り替えながら計測しているため、次に同じ箇所を計測するには数十分後となります。計測していない期間、吸引を止めるとチューブ内部に粒子を沈着させることになります。粒子が沈着した箇所を次に計測したとき、パーティクルカウンタが粒子をカウントすると、いま発塵が起きたのか過去に発塵したものなのか把握することができません。
TSI社とニッタ㈱の技術により、全箇所を常時吸引させるセンサーユニット(流路切替装置)を開発しました。
流路切替方式ではチューブ長で測定できる範囲が決まります。チューブが長いと 1ユニットで計測できる範囲が広がります。設置時に余剰チューブは測定箇所またはセンサーユニット(流路切替装置)付近に纏めておくことで、将来、測定箇所を移設するときに新しくチューブを敷設することなく容易に移設できます。