検査を実施する前に、製品の残渣による汚染または微生物の増殖の危険性がある施設内のポイントを特定する必要があります。
管理点は製品が接触するポイントだけでなく、間接的に危険を及ぼすポイントや洗浄が困難なポイントにおいても定期的に検査を実施することが重要です。
既にHACCPまたはSSOPプログラムを実施されているか、環境試験を実施している場合は、ATP監視用の管理点として、それらで設定された検査位置を選択することもできます。
汚染の存在により製品が汚染される表面のことです。このような領域は、頻繁に検査する必要がある危険性の高い領域です。
直接接触する表面(コンベヤベルトなど)では、全体的な清浄度を確認するために、数箇所の異なる場所で検査することが必要です。
例:コンベヤベルト、洗浄用バケツ、まな板、スライサ、調理器具
間接接触領域とは、飛び散った製品または汚染物質が製品の上に落下、排出または運搬される可能性がある場所のことです。このような領域は、汚染源として見落とされる場合が多く、定期的に検査する必要があります。
例:流し台、配水管、側壁、追加の機械部品
清掃が困難な領域は、細菌増殖の温床になる可能性が高く、定期的に検査する必要があります。
ホースノズル用に提案されているサンプル採取方法は、ノズル外側のネジ部を2回綿棒でふき取り、次に内側のへり部を1回綿棒でふき取るものです。綿棒でふき取る際は、しっかりと圧力を加えます。
例:ホース、Oリング、ノズル、複雑形状の表面の領域、
コーナー部、溝、割れ目、継ぎ手