衛生検査キットで行うATPふき取り検査測定とは、生物由来の汚れ(ATP)(細菌、カビ、酵母や動物、植物などの細胞中に含まれる、代謝活動に不可欠なエネルギー物質)をホタルの発光原理を利用して、わずか十数秒でその程度を数値化する検査です。
操作方法も簡便で、24時間以上も必要な従来の培養法に比べて、迅速に結果が分かることから、衛生検査ツールとして食品、医薬品、化粧品、病院、清掃、メンテナンス分野などの幅広い現場で活用されています。
ATP検査について
食品衛生管理 製品一覧
EnSURE™ Touch
ATPふきとり検査測定は2004年に食品衛生検査指針(微生物編)で清浄度検査手法として収載され、主に食品分野で加工機器や調理器具・用具の洗浄効果を判断する自主管理ツールとして普及が進んでいます。
また、日常生活の中で不特定多数の人が集まる場所などでは、手を媒介して汚染が伝播される「クロスコンタミネーション」が指摘されていますが、昨今、うがいだけでなく手洗いの重要性も広く知られるようになりました。
特に外来者が多く、保菌者がいる病院や高齢者施設のような特殊施設では、院内感染予防や交差汚染リスク低減の一環として、汚染経路となる「タッチポイント(コンタクトポイント)」を衛生的に保つ、清潔管理や特殊清掃や通常清掃後の効果の確認にATPふきとり検査測定器が採用されています。
スクリーニング手法としてのATPふき取り検査測定の迅速な結果は、その場での適時適切な対応策を実現し、より質の高い衛生管理を可能にします。